サクラサク ― 2008年04月02日 19時50分21秒
「日本はさくらが、美しいですね。」
「桜を見て、美しいと思う人間の心もまた、美しいですね。」
あるロシア文学者と日本の詩人との対話を思い出しました。
サクラサク。
「日本人は、桜が好きですね。」
最近ご来店された、お役所にお勤めのMさんがおっしゃってました。街の緑化がご担当だそうです。
「街路樹の落ち葉とか、一般市民の方の苦情はたくさんあるんです。『木を切ってくれ』とまで言われます。けれど、桜に関しては、苦情を受けたことがないですね。」
Mさんに聞くと、ソメイヨシノの寿命は短いそうです(50年くらい?)。いつまでも、当たり前に、ずーっと咲いてるわけじゃないのですね。桜の美しさの向こうには、桜を咲かせ、絶やさないようにと尽力してきた、多くの人々の歴史があるのですね。
この写真を撮ったとき、偶然、同じ場所で、同じタイミングでシャッターを切った人がいらっしゃいました。撮り終えて、お互いの視線がふと出合って初めて、お互いの存在を知ったのです。
その男性は、僕と同い年くらい。
お互い「アッ・・・」という感じで、ちょっと照れくさくなりました。
春が来ているようです。ここにも。そこにも。
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