すっごい身長高くて足のサイズもでっかいオランダ人男性のシューズをフィッティングせよ!~ミッション・インポッシブル(24) ― 2016年01月05日 19時26分00秒
店の扉をくぐって現れた男性の頭は天井に届きそうだった。
「この人はオランダ人です」
連れ添ってこられた日本人の女性がそう紹介してくれた。
見上げた先にある男性の顔は、ニッコリと笑っていた。
ばばーん!
「この人はオランダ人です」
連れ添ってこられた日本人の女性がそう紹介してくれた。
見上げた先にある男性の顔は、ニッコリと笑っていた。
ばばーん!

♪ジャッ、ジャッジャッ、ジャッ、ジャーラ……♪
★☆★☆★☆★☆★☆★☆
本日のお客様はオランダからお越しのGBさんです。
ようこそ、オリンピアサンワーズへ!
GBさん:「コンニチハ」
日本にはどれくら滞在されてるのですか?
GBさん:「もう4年になります」
ご一緒に来られたSさんの通訳が必要ないほど
日本語がとてもお上手なのでビックリです。
Sさん:「私と話すときもずっと日本語なんですよ」
GBさん:「今は大学で研究をしています」
GBさんは身長がむちゃくちゃお高いですね!
GBさん:「190cmあります。
オランダ人は皆大きいんです。
男性の平均身長は184cmですから」
オランダの人ってそんなにデッカイんですか!
狭く小さい日本は住みにくくないですか?
電車に乗るだけでも頭をゴッツンしますよね?
GBさん:「日本に来たばかりの時は、
色んな場所でよく頭をぶつけました」
Sさん:「彼は足のサイズもとても大きくて、
足に合ったシューズが見つからないんです」
GBさん:「それと、幼い時に足の手術をした影響で
左右の足のサイズがぜんぜん違います」
実際にGBさんの足のサイズを測定しますと、
左足のサイズは27.5cm、右足は29.5cm。
つまり実寸で2cm、シューズサイズで4サイズも
左右の足の大きさが違うことがわかりました。
GBさん:「それに私はよく歩くのです。
20km、30km、と歩きます」
つーわけで、今回のミッションは、
1)めちゃめちゃ足のサイズが大きい
2)左右で足の大きさが4サイズも違う
3)とにかく長い距離をよく歩く
しかーーーも!
4)アーチ(土踏まず)の高さも左右で7mmも違う
5)GBさんの下肢は骨格がX脚
以上の5つをクリアするシューズのフィッティングです。
これはオリンピアサンワーズ史上、
最も困難なミッションのひとつに数えてもいいレベル!
さぁ、どうする川見店主!

こうするのだ!
ご用意したのはこちらのシューズ↓
TJG940 GT-2000 NEW YORK4 SW

昨今のマラソンブームに乗って今最も売れてて、
一般ランナーの多くの方が履いているであろう
このシューズのシリーズは、実は、
欧米の方の体型や骨格に合わせて作られている。
まさにGBさんのような方にこそ合うシューズなのだ!
GBさんのシューズのサイズは31.0cm。
取り寄せたらシューズの箱もめちゃデカかったです。
25.0cmのランニングシューズの箱を乗っけて比較↓

同じく25.0cmのシューズと並べるとほら!↓
デッカイもの見たらテンション上がります。
いやっほーーい!

装着するオーダーメイド・インソールは、
最上級インソールのゼロ・アムフィットだぜ!
川見店主が入魂のアムフィット装着作業へ!

アムフィットと格闘する川見店主。がんばれー!

「うぬ……ぬぬぬ」
ゼロ・アムフィットをはめ込むのも一苦労↓

どぉおおうりゃああーーい!
ゼロ・アムフィット装着完了でーい!

はい、こっちからもどうじゃーーい!

さぁさぁさぁ、GBさん、履き心地はいかがでしょーかー!
GBさん:「右足はぴったりですね。スゴクいい。
それに比べると左足はブカブカです」
うーむ。
大きい方の右足でシューズのサイズを決めてますから、
左足には4サイズ大きい分どうしてもブカブカになる。
右足と左足のそれぞれのサイズに合わせて
シューズを2足買うのも、ひとつの方法ですが……。
GBさん:「2足買ったらお金がかかっちゃうね」
川見店主:「インソールにもっと
工夫をしてみましょうか」
こんな感じでアムフィットの微調整を繰り返し、
初日のフィッティングはひとまず終了。
しかし、この「左足がブカブカになる」問題は難しく、
GBさんは1週間後にももう一度ご来店されて、
何度も何度もアムフィットの調整を繰り返しました。
GBさん:「何回も何回もやってもらってスイマセン」
川見店主:「いいえ、いいえ。
こんな風にやっていくものなのですよ」
GBさん:「履いてる感じはよくなってきましたよ」
こうしてGBさんからは履き心地のOKをもらって、
フィッティングは終了しました。
川見店主:「あー、すごくムズカシカッタデス(笑)」
GBさん:「ドウモアリガトウゴザイマシタ。
ナニカアッタラ、マタキマスネ」
深々とお辞儀をしてゆっくりと体を起こすと、
やっぱり見上げるように大きいGBさんでした。
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「ごくろうだった、川見店主。
足とシューズのことに悩む人が
世界中にいるかぎり
我々のミッションに終わりはないのだ。
なお、このメッセージは自動的に……」
(ボカーーン!)
♪ジャッ、ジャッジャッ、ジャッ、ジャーラ……♪
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これまでのミッション・インポッシブルを読む↓

「歩く」「働く」人のシューズはこんな感じでフィッティング↓

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