「豆の町」ボストンのマラソン大会。2013年04月20日 18時58分11秒

ハリマヤ特集サイトで紹介している、1954年の英字新聞。
Special Shoes Turned Out For Japans Marathon Runners

翻訳作業が終わってサイトに更新してからも、
よくわからないままに残っていた言葉がありました。

“Beantown classic”(ビーン・タウン・クラシック)
(下から6行目にあります)

“bean”は、「豆(マメ)」の意味。
「豆」の「町」の「伝統的な行事」?
いったい、なんのことなんだろう?

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昨日の記事で紹介した、
小学4年生ストライカーHIDEAKIくんのお父さんは、
以前、アメリカのボストン大学へ留学されていたそうです。
ならば、お父さんはこの言葉の意味をご存知かもしれないと、
ボクは英字新聞をお見せして質問したのでした。
その後、お父さんは色々調べてくださって、
“Beantown”の意味を教えてくださいました。

お父さん:「ボストンという町は、植民地時代(18世紀頃)の
       三角貿易で糖廃蜜(molasses)が多くあり、
       baked beans(ベイクト・ビーンズ:豆を焼いた料理)
       が名物となったようです」



アメリカ合衆国では、ボストンのベイクドビーンズは豚肉と糖蜜から作るソースを用い、街自体が「ビーンタウン」と渾名されるほど人気がある。(Wikipediaより)


お父さん:「私がボストンにいた時、
       ベイクト・ビーンズが街角の屋台で売られていて、
       何度か食べた記憶があったので、
       ひょっとしたらと思いましたが、
       こんなに古くからあった料理なので驚きました」

ボク   :「じゃあ、“ビーンタウン”は、ボストンの別称なんですね」

お父さん:「そうですね。
       例えば、オリンピアさんがあるこの鶴橋近辺ならば
       “Yakinikutown(ヤキニク・タウン)”
       といったところでしょうか(笑)」

ボク   :「なるほど!大阪だったら
       “Takoyakitown(タコヤキ・タウン)”とか(笑)」

お父さんの例え話のおかげで目から鱗(うろこ)が落ちました。
“Beantown classic”(ビーン・タウン・クラシック)とは、
「豆」の「町」の「伝統的な行事」つまり、
ボストンマラソンのことだったんですね。

HIDEAKIくんもボストンには数年暮らしたそうです。
(お父さんの留学は社会人になられてからの話)
まだ幼かった彼ですが、異国の子供たちと遊んでいて、
自分のおもちゃを持っていかれそうになった時には、

“It's mine!”(それは、ボクのおもちゃだ!)

って叫んだそうです。
それを見ていたお父さんは、息子が英語をしゃべっているって驚いたとか。

お父さん:「ボストンは、いい町でしたよ」

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世界で最も歴史のあるマラソン大会。
心臓破りの丘。
1951年、「金栗足袋」で駆け抜けたのは田中茂樹選手。
1953年、金栗四三さんの夢を背負い、
足もとにはハリマヤの「カナグリシューズ」を履いて、
世界最高記録(当時)で優勝したのは山田敬蔵選手。
その後も、多くの日本人ランナー達が挑んだレース。

「ボストンマラソン」。

世界中のランナーが胸を痛めている。
憤(いきどお)りを感じている。



【追記】
この記事は、
2014年4月のボストンマラソンで起きた
悲しい事件の後に書いたものです。
(2014.03.17)


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