オリンピアサンワーズのblog【2005-2017】

彼は「奇跡」を起こした、と言ってもいいだろう。

彼が初めてオリンピアサンワーズへ来てくれたのは、
昨年（2014）の夏。
高校1年生。トリプルジャンプ（三段跳）の選手だ。
当時の彼の三段跳の自己ベスト記録は、14m14cm。
でもこれはその1年前、中学3年生の夏に出した記録で、
高校に入ってからはなかなか記録が伸びないし、
踵（かかと）も痛むようになってきたという話だった。

彼は苦戦していたのだ。

陸上競技の中で三段跳ほど足に衝撃を受ける種目はない。
ケガと故障を防止するためにも、
そしてハイパフォーマンスを実現するためにも、
川見店主は彼と共にシューズの全面改革に踏み切った。
（その時のリアル・シュー・フィッティング記事）

「奇跡」は起きた。
秋の近畿高等学校ユース陸上競技対校選手権大会。
男子三段跳。
彼の5回目の跳躍の記録は14m30cm。
その時点で1位の選手の記録は14m32cm、2位は14m31cm。
彼は3位につけていた。
上位3人の記録差がわずか1cmずつという、
力の拮抗（きっこう）した緊張と白熱の試合。
彼は6回目、最後の跳躍にのぞむ。
彼のカラダは、三回、空に舞った。
その日の誰よりも、大きく、長く、遠く浮遊した。
彼が砂をまき散らして着地したとき、
周囲で見ていた誰もが息を呑（の）んだことだろう。
彼のカラダは、踏み切り板から14m55cm先にあった。
自己ベスト41cmの大幅更新。
彼は大逆転劇を演じ、優勝してしまった。

64日――。
彼がシューズをフィッティングしてから、
「奇跡」を起こすまでに有した日数。

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高校生トリプルジャンパーSNSKくんのご来店です。
SNSKくん、こんにちは。
昨シーズンは自己ベスト大幅更新できてよかったね！
しかも近畿ユースで優勝ってスッゲーじゃない！
ぱんぱかぱーん！をやっておきましょー！

SNSKくん、痛めてた踵は大丈夫でしょうか？

Sくん：「踵はもう痛くなりません」

おお、それはそれは、なによりですね。

で、今日のアムフィットは、
トラック＆フィールドのシーズンを迎えるために
SNSKくんのトレーニング用シューズをフィッティング！

1足目はこちらのシューズ↓
TGV721 ビッカーLE-α

でた！ビッカー！
トレーニングシューズの最高級品にして最高傑作！
アシックスのプライド！
ビッカーよ永遠なれ！

装着するオーダーメイド・インソールは
最上級インソールのゼロ・アムフィットだ！
川見店主が入魂のアムフィット装着作業へGO！

どおぉおうりゃああーい！
ビッカーにゼロ・アムフィット装着完了！

はい、こっちからもゼロ・アムフィットどん！

もういっちょ！
同じくトレーニング用のブレードトレーナーに
アムフィット装着する川見店主。

はい、ブレードトレーナーには
アムフィット・スタンダードを装着どん！

はい、こっちからもどん！

もうすぐ彼は高校2年生になります。
充実したシーズンを過ごしてほしいです。
彼の夢である「16mジャンプ」目指して、
記録もバンバン伸ばしてほしいです。
パフォーマンスアップの要（かなめ）は
「骨盤（こつばん）」です。
SNSKくんにはニシスポーツ社の"新兵器"商品で
「正しい姿勢」のトレーニングを行ってもらいます。
この商品が何かはブログなんかで教えてあげなーい。

SNSKくんは、あれ？ひょっとして、カラダカタイ？

Sくん：「そうなんです。股関節、カタイんです」

川見店主：「ちょっと、カタすぎるんじゃない？
　　　　　 でもそれを克服したら
　　　　　 もっともっと記録伸ばせるはずだし！
　　　　　 これからがすごく楽しみじゃないの！」

Sくん：「……（苦笑）」

川見店主に褒（ほ）められてるんだか、
けなされてるんだかのSNSKくんは、
まっだまだ伸びしろがタップリなのであった。

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「奇跡」が起きるのは、
「偶然」の要素も少なからずあるものなのだろう。
しかし、そこには「偶然」を「必然」たらしめる
"something else"（サムシング・エルス）
――「特別な何か」があったはずなのだ。
その「何か」を、SNSKくんは「ものにした」。

夢の16mへ。
今日もSNSKくんのカラダは、三回、空に浮遊する。